「ん?……どうした?」 振り向いたその顔は笑ってるみたいだけど、私にはひきつってるようにも見えた。 「えっ…と……」 行かないで。 ひとりにしないで。 本当はそう言いたいけど、 竜人は芸能人。 竜人を待っている人は、数えきれないくらいたくさんいるから。 私ひとりのワガママで竜人を引き止めるなんてこと、 ……できるわけないよ。 だからね。 「……頑張ってね!!」 辛い気持ちを隠して、笑って送ってあげるんだ。