「でも、なんかいつもと違ってて……なんて言うか、派手だったよ」
昨日のことを思いだして、香奈に話した。
「ふーん。派手ねぇ……」
へぇー、意外。と香奈は少し驚いた顔をする。
それもそのはずで。
天宮先生と言えば、清楚なイメージで通ってて、
あんな勝ち気なタイプではないはずた。
うーん。と2人して唸っていると、
「おいそこの不良2人組!人の机に堂々と座るな」
「お、将希ちゃん。と叶多」
「先生と呼べや」
「あー。ゴメンねまーちゃん」
「……お前はよっぽど成績を下げたいみたいだな」
「えぇ!?それだけはご勘弁を〜」
「原田香奈マイナス10、っと」
「いやぁー!?やめてぇ!!」
「……おーい。俺ら忘れられてねぇ?」
「……多分」
香奈が言った通りに、先生と叶多が教室に入ってきて、
いつもの感じで、香奈が先生をからかって、
私と叶多が見守る感じになっている。
