「はぁぁー」
「そんな大きなため息してたら幸せが逃げるよー」
隣で親友の香奈が言った。
あのあと、部屋を出たらもう竜人はいなかった。
どうやら仕事に行ったらしい。
そのまま私も学校に直行。
朝ごはん食べてないんだけど……
「何?何かあったの?」
香奈が少し心配したように聞いてきた。
香奈は中学からの友達で、今まで何でも話してきた。
「実は……。変なバイトすることになっちゃって。」
私は正直に答えた。
「ふーん。ま、頑張れとしか言えないけど。愚痴ぐらいなら聞いてあげる。」
いつもこんな感じで私と香奈は愚痴を言いあってる。
