『ごめん……』 竜人はとても悲しそうな顔をして、目の前の女の子に近付いていく。 別に謝らなくていいんだけど。 竜人が悪いわけじゃないし。 『……寂しい思いさせたよな』 そっと、その子を抱きしめる。 胸がチクチクする。 ……ううん。 違うよ竜人。 ……ただ 私が 欲張りなだけだよ。