「ふぅー」 家について、ポチッとテレビの電源をいれる。 ―ブゥンッ 静かな部屋に機会音が虚しく響き、テレビがゆっくりと起動する。 そこに映ってるのは。 学ランに身を包んだ竜人。 『やっと見つけた……』 テレビの中の竜人は、汗だくで息があがっている。 ふと机の方に目をむけると、一枚の紙が置いてあった。 ―――――――――――― 今日は撮影で遠出するので帰れません。 竜人 ―――――――――――― ……とうとう帰れなくなっちゃったか。 少し呆れながら、私は曖昧に笑う。