……その後のことは、イマイチ良く覚えてない。


愛花のカッコがめちゃくちゃ可愛かったから。


俺の理性は一瞬でぶっ飛んだ。





覚えてるのは。


唇に残っているキスの感覚。


驚いている愛花の顔だけ。


気がつくと、俺は春樹達を追い回していたんだ。



「はぁー」


やってしまった、と頭の中で反省する。


愛花達の店から出た後、撮影所に戻る途中、



「まあまあ。そういう時もあるって」


咲がポンポンと俺の肩を叩いて慰めてくれるけど、



「はぁぁー」


これからも、俺は理性を保つことが出来るのか。







……めちゃ心配。