「おわッ!?」 ―ドンッ 「きゃッ!?」 覗き込んで、目が合った瞬間、いきなり竜人に突き飛ばされて、壁にぶつかった。 「なっ、なにす……ッ」 怒って顔を上げた時、私は突然真っ赤になった。 だって、竜人の顔が真っ赤だったから。 「え?……えぇ?」 思ってもなかった竜人の行動に、私は混乱した。 「あぁ!もうッ!!」 ガリガリと竜人が頭をかきだした。 そして、ガッと私の肩を掴んだ。