「ちょっと!何!?」 「……」 無言で竜人は私を引っ張っていく。 ……ヤバい。 何だか分からないけど、これは怒ってる!! ……とりあえず黙ってついてこう。 竜人が、お店から出て、人気のない、廊下の間に入ろうとした時、 ―グイッ 「ギャッ!?」 今度は、逆の方向に、腕を引っ張られた。 「どこ連れてく気だよ」 振り向くと、怒ったような顔をした、叶多が立っていた。 「あぁ?何だよお前……」 あきらかに挑発した態度で竜人が言う。