アイドル様とヒミツな恋を。



ジッと4人が私を見る。



……やりにくいなぁ。



「ご注文をうかがいます」


あくまで冷静に私は言った。



「んじゃ、コレと、コレを4つ」



咲哉くんがメニューを指差しながら言う。



私は急いで、紙に書き込んだ。


「あと……」


ゆっくりと竜人が顔を私に向けて、



「愛花ちゃんをお持ち帰りで」



ニヤリと微笑んだ。



「……はい?」



何言ってるんだコイツは!?




「てことで行くぞ」


「きゃッ!?」



問答無用でグイグイと私を引っ張っていく。



「かーなー!!」



私の叫びもむなしく、



「頑張れ!」



香奈は笑って手を振っていた。