―それは10分前にさかのぼる。






「では、文化祭ですが、クラスで何かお店をする事になっています。


なんのお店をするか、多数決で決めたいと思います。

誰か、意見はありませんか?」




HRに、メガネにビシッと七三の髪をした、委員長が言った。



どんなお店をするんだろー?



私はなんだかドキドキしていた。




「はーい!!メイド喫茶がいいと思います!!」



「!?」



誰かと思うと、



隣の叶多だった。




「ちょっと叶多!?何言ってんの!?そんなこと出来るわけないじゃん!」



いきなり変な事を言い始めた叶多に吠える。



そんなことみんな賛成するわけないじゃん!