城崎家4兄姉




紗那はそう言って
俺の手を両手で握って
俺を真剣に見る



俺はそんな紗那に
自然に軽く笑かけていた。



紗那が握る手をどけて
またよしよしって
頭を撫でる。


ふーっ。
俺の高鳴る心臓を落ち着かせて俺は紗那に言った。



『よしっ!!
紗那も自主練するんだろ
頑張れよ。笑』


冷静に言えたかな?



「うん頑張るよ!
じゃー行くからまた明日ね。」



そう言って笑顔で言った
紗那は渡廊下を
渡って音楽室に
向かっていた。