城崎家4兄姉




俺は紗那から目線を外した。


ギュッ。


紗那の頭に乗せられていた
俺の手を紗那が握って
頭からおろした。






ギュッ。



紗那が俺の手を両手で握った。

俺は驚いて紗那を見た。


やべーっ
絶対今顔が赤いかも。


紗那は真剣な顔をして言った。



「翔馬………
試合頑張ってね。
翔馬に届くように
トランペット吹くから。」



なんで紗那はいつも。
俺が喜んだり元気が出るようなこと 言うんだろう。


そんなこと言われたら



俺諦めたのに……


また好きになちゃうじゃん。