城崎家4兄姉



あたしは恐る恐る
怪しい人の座る階段の
隅を歩いた。





あれ?




えっ?




『木崎君?』



あっかってに口が!
やばい!話しかけるつもり
じゃなかったのに!
呼んじゃったよ…
まじどうしよう……


木崎君であろう人が
こっちに振り向いた。



「えっ?あんた誰?」



ですよね…
あたしのこと知らないよね。
ってかどうしよう!


緊張してきた。
本当なんで呼んじゃったの!