カキーン!!!! 木崎君が打ったボールは 空え高々と登っていき そのままスタンドに 吸い込まれていった!! まるでスローモーションの ようにあたしの目には その光景がゆっくり見えた。 《ウォーッ!!!!》 グランドに歓声が響いた。 その瞬間あたしの心臓は 飛び跳ねた。 すごいドキドキした! 木崎君を見ると 拳を上げて走っていた。 その姿にあたしの心臓は やばいぐらいドキドキした。 どうして? こんなにドキドキするの? 私は吹くことも 忘れて木崎君を ずっと眺めていた