「はぁ〜、やっぱり泣いてる。」


そう言われて又涙が溢れだした。


「ふぇ…なずなぁ〜」


子供のように声をあげて奈瑞菜の胸で泣いた。


「テレビ見たんだよね?
でも善輝君からは何も聞いてないんでしょ?」


「善輝とはずいぶん前から連絡が取れないの。
やっぱり舞ちゃんと…。」


そこまで言うと胸が締め付けられて次が言葉にならなかった。


「イヤだよぉ〜」


そう言って泣くあたしの背中を奈瑞菜は優しくさすってくれた。


「きっと何か理由があるんだよ。善輝君は彩乃を裏切ったりするような人じゃないってのは彩乃が一番よく知ってるでしょ?」