携帯が俺の手から離れ宙を舞った。


―――チャポン―――



「「「「あ………!」」」


皆の声が重なった。


俺の手から飛んでいった携帯は水が入ってるグラスに見事にすっぽりと入っている。


「あ゙〜〜〜〜〜!!」


叫び声に近い俺の声が楽屋に響いた。


「うわ〜ヨシキ、マジですまん!」


ルイも慌ててタオルを渡してくれた。


「お前な〜!」


そう言いながらも俺は必死で携帯を拭く。


横からユウヤが


「電池パック外してこれで乾かしてみろ。」


ドライヤーを渡してくれた。


乾かすこと数分…。