頭の中で何かが音をたてて崩れていくみたいだった。


なんで?


どうして善輝は否定しないの?


あたしは?あたしの事は?


いろんな疑問が次々に出てくる。


テレビの中で楽しそうに話してるキャスターの女の人を見ながら、あたしは床に座り込んだ。


「善輝…嘘だって言ってよぉ…。」


その言葉を口にしたと同時に涙が溢れ出てきた。


連絡が取れないのも仕事が忙しかったからじゃないの?


あたしは善輝を信じて待ってたのに…。


枕に顔を埋めて声を殺して泣いた。


善輝のバカァ…。