「彩乃!今日はマジでごめん。俺、このままじゃイヤで話しに来たんだ。」


部屋に入るとすぐにそう言った善輝。


「うん。あたしもこのままじゃダメだって思ってた。善輝が来てくれて良かったよ。」


あたし達はソファーに横に並んで座った。


善輝はドラマの仕事を有田さんに伝えられた日の事、一度は断った事、そして有田さんに怒られた事、全てを話してくれた。


そして


「彩乃。俺は、彩乃が誰よりも大切だ。できれば彩乃が悲しむような仕事はしたくないんだ。
だけどこの世界でやっていく為にはどんな仕事でもやってかなきゃいけない。」