普段からズバッと言いたい事を言う有田。


でもちゃんと俺達のためを思って言ってくれる。その有田からの一言は俺の胸にズシンとのしかかってきた。


「分かった…やるよ。」


俺はそう答えた。


人から言われて仕事への甘い気持ちを気づかされる自分に腹がたった…悔しかったんだ。


彩乃の事は大切だ。それは変わらない。


だけど仕事を中途半端にすることはできない。この仕事が好きだからこそ、自分で選んだ道だからこそ、甘えた事は言ってられない。


浮き沈みの激しい芸能界。何でもこなしていけなければ、生き残れない世界。