はぁ〜


善輝のため息が部屋の空気をますます重くする。


〜〜♪♪♪♪〜〜


重たい空気の中、善輝の携帯が鳴った。


「もしもし…。はい、了解。」


そう言って電話を切った善輝。


「マネージャーから。今、下に着いたって。」


「こんな状態のまま仕事に行くの?」


そう言ったあたしに


「ワガママもいい加減にしろよっ!」


善輝が怒鳴った。


ビクッとしたあたしは、下を向いて泣くことしかできなかった。


「怒鳴って悪かった。
俺、行くから…。」


そう言い残して善輝は玄関から出ていった。


一人部屋に残されたあたし。