「からかってなんかない。真剣な話だ。」


そう言った善輝は本当に真剣で…


「あたしなんかで…いいの?」


「彩乃がいいんだ。」


気が付くとあたしは善輝の胸の中にいた。


大好きな彼氏にそんな風に言われて喜ばない女の子なんてこの世の中にはいないよぉ〜。


徐々に理解をしてきたあたしは嬉しさが一気に込み上げてきた。


「善輝から…ヒクッ……こんな事…言われるなんて……ヒクッ…思わなかったぁ…。」


嬉しくて言葉と一緒に涙が出てきてうまく喋れない。


「俺達の共通の夢は夫婦になる事な。」