その時から自分の気持ちに気づいて片想いだと思い続けて1年。


高校1年の冬に善輝から告白された。


「彩乃は俺の事、ただの幼馴染みだと思ってるかもしれないけど…俺はずっと昔から彩乃の事が好きだった。」


そう言われて善輝に抱きついて泣いたのを覚えてる。


両想いになったあたし達は周りが羨む程の相思相愛カップルになった。


そんなある日、善輝の部屋でくつろいでた時…


「なぁ〜彩乃。
俺、芸能人になりたいんだ。」


いきなりそう言われて最初は冗談かと思った。


「本気?」


「本気だ。今度、オーディションを受けようと思うんだけど…。」