善輝の真剣な目に心が揺れる。


「でも…あたしになんかできるか分かんないよ…。」


「大丈夫!俺がカバーするから!!
有田も協力してくれるだろ?」


善輝の言葉に


「もちろん。」


笑顔で答える有田さん。


「彩乃!頑張ってやってみなよ!」


奈瑞菜があたしを見て、力強く言う。


皆の言葉に揺れていたあたしの心が固まった。


「分かった…。やってみる。」


小さな声で答えた。


「やったぁ〜!」


椅子から立ち上がって喜ぶ善輝。


「じゃ〜、決まりって事で、話し進めるからな!」


有田さんが手帳を眺めながら嬉しそうに言った。