「ん?どうかねぇ〜。」


そう言いながら善輝はニヤリと笑った。


「でも、彩乃も嬉しそうだったじゃん。」


そう言われて真っ赤になったあたしは


「もうっ!善輝のバカッ!!
あたし、もう上がるからね!のぼせそう…」


そう言ってお風呂から上がった。


善輝はあたしより一枚も二枚も上手だと思う。


ちょっぴり意地悪な時もあるけど、あたしをすごく大切にしてくれるのが分かる。


あたしが本当に嫌がる事は絶対にしない。


そんな善輝の事、本当に大好き。


なのに…今度は違ったよね。あたしはイヤだったのに……。


2人の愛を揺るがすものがあるだなんて…この時のあたしには想像もできなかったよ。