ある日の午後。


あたしは大学の講義が終わって奈瑞菜と大学近くのカフェでケーキを食べながらおしゃべりに夢中になってた。


奈瑞菜が数日前に行った幼稚園の実習について熱く語ってた時…


〜〜〜♪♪♪〜〜〜


あたしの携帯がなった。


ディスプレイには『善輝』の文字。


「もしも〜し?」


あたしは電話に出る。


『もしもし?彩乃?
今日、時間ある?』


「うん。もう大学終わって、今は奈瑞菜とお茶してたとこだけど…なんで?」


善輝が仕事中に電話してくるなんて珍しい。いつもメールなのに。