「ごめんな。俺が芸能人じゃなかったら彩乃に迷惑かけることなんてないのに。」


善輝の胸に頬をくっつけていたあたしは勢いよく顔を上げて


「迷惑だなんて思ってない!
あたし、強くなるから。どんな事があっても負けないようにするから。」


そう言った。


「彩乃は今でも十分に強いよ。俺の事こんなにも支えてくれてんだから。
だけど、また何かあった時にはちゃんと俺に話してくれよ。」


「うん。」


あたしはそう答えたけど、善輝はすごく不安そうな顔をしてる。


あたし達、2人ならどんな事があっても大丈夫だよ。きっと2人で一緒に乗り越えられるから。