長い間、会えなかったあたし達はお互いを求め合うように何度も


「愛してる」


と言い合った。


善輝の手が下へと伸びてあたしを攻める。


「あぁ〜、善輝もう…ダメ〜」


もがくあたしを優しい目で見つめる善輝が


「かわいいよ、彩乃。」


そう言ってあたしの中に入ってきた。


善輝の吐息と、何度も繰り返される『愛してる』を聞いたあたしの頭の中は善輝色に染まってく。


窓から見える夜空にはあの日と同じような三日月が浮かんでいて、


『よかったね』


って祝福してくれてるみたいであたしは一粒の涙を流した。