呼び出し音が5回目になろうとした時…


『もしもし…?』


舞ちゃんが出た。


なかなか声が出ないあたし。


『もしも〜し?誰?』


「も、もしもし…。
あたし、誰だか分かりますか?」


少しの沈黙が流れる。


『あなた…ヨシキ君の……
何であたしの携帯番号を知ってるの?』


「今さっき、あなたから依頼されたと言う男の人に写真を撮られました…。
何が目的なの?」


あたしの声は怒りと悔しさが混ざって震えてる。


『あら、何が目的って…あたしの目的は1つよ。
ヨシキ君と別れて欲しいだけ。
ヨシキ君と別れてくれれば記事にしないようにしてあげるけど…』