そう言ってニヤリと不気味な笑顔を見せる男。


背筋が凍る思いってこうゆうことをいうんだと思う…。


自分の顔が週刊誌に載るということよりも、この記事が載ったことで善輝の仕事が減ったりしたらどうしよう…
その恐怖が一気に押し寄せてきた。


「待って!」


立ち去ろうとする男を呼び止めた。


「どうしたら、記事にはしない?
密告したっていう女優は桜田 舞ちゃんでしょ?」


あたしの口から舞ちゃんが出てくると思っていなかったのか男は少し驚いた顔をした。


「なんだ、知ってんのかよ。それなら話が早い。この事を記事にしたら俺は桜田から金をもらえるんだよ。」


そう言った男に


「舞ちゃんの…舞ちゃんの連絡先、教えて!」


そう頼み込んだ。