「泣きすぎたかも・・」
自分自身でも分かってしまうぐらいに、瞼が重い。
もう授業はとっくに始まっているけど、今さら行く気にもなれないし・・・。
かと言って、先生が来たら嫌だし・・・・。
ぼーっとその場で考えていたら
「あっ・・・」
私から斜めの所にはしごがあり、更に上に上がれるようになっているのが分かった。
あれ、上にあがれるのかな?
少し怖い気もするけど・・・。
登ってみようかな・・・。
あそこなら誰にも見付からないから丁度いいよね?
そう思ってはしごの傍にいき、登っていく。
思ったより、はしごはしっかりしていて登りやすかった。
「・・・・えっ?」
はじごを登り、上まで着いたのはいいとして・・・・。
な、な、な、なんで?!
ひ、人がいるの?!!
目の前にいるのは、仰向けに寝転がりながら空を見ている男の子。
もしかして・・・寝てる・・・?
いや、寝ていて欲しい・・・。

