「たまに疲れちゃうって思うのは、私だけかな」
目を寂しそうに細めて、窓から桜の木を見下ろす美那さん。
美那さんは……
「私、喋るのは好きだけど、騒ぐのとかはなんか苦手で……」
「いいと思います……」
勝手に溢れ出してきた言葉に、美那さんが、え?と俺の方を向いた。
「騒いだら……周りにも迷惑ですよ」
違う。
いや、確かにそうなんだけど……
なんで上手く言えないんだろう……
けど、
「そっか、そうだよね」
と、優しく微笑んでくれた。
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