「…まさかと思うけど、悪い呪術師かなんかと、戦えとか…」


かっかっかっ


爺の高笑いががあたしの部屋の中に響いた。


「それこそまさかじゃ。そんなのが現れたら自分で戦った方が遙かに確実じゃし効率的じゃ。他人に任せるより自分で何とかしとるわい」


…な…成程、確かに一理有るな。


しかも本人は実態の無い奴だしな。


「まぁ、返事は今直ぐとは言わん。良く考えてその気が有ったら呼んでくれ。じゃあ、さらばじゃ」


そう言うと爺はすうっとベッドの上から消えて無くなった。