そう言って爺は瓶をあたしに返してよこした。


それを聞いたあたしは、何となくほっとしている事に気が付いて、なんで爺に褒められてほっとしなきゃならんのかちょっと疑問に思った。


まぁ、あたしの信頼性が上がったという事で理解しておこう。


「しかしな、貴子よ…」


「ん?何?」


爺が急に深刻な表情に変わり(そう見えた)あたしに重要な事を打ち明ける様に顔を近づけて来た。


「よいか」


「あ、う、うん」