まぁ、いみじくも年頃の女の子の部屋だ、そんな物騒な物が有る訳はないのだが。


「よいか貴子。もし薬が効かなかったら、原因は今言った事に、ほぼ間違い無いと思ってよかろう。そういう場合は、勇気を出して告白する事を勧める事じゃ」


「はぁ…」


あたしは、何となく爺の言う事と対策が呑み込めて怒る気力もうせ果てた。


「じゃぁ、そう言う事だから、ばいび~」


爺は右手をひらひらさせながら、あたしの前から、すうっと消えて無くなった。


あたしは、何か釈然としない物が心に残った。