これではあたしに対する信頼と言う物が崩壊してしまうではないか。


あたしは部屋の中で、思い切り叫んだ。


「じじ~い!」


「なんじゃ、呼んだか」


「うわ!」


爺はあたしの右肩の後辺りから、ひょいと顔を出して来た。


「ど、どっから現れるんだ!」


「そりゃ呼ばれればどっからでも現れるがな」


「し…心臓に悪いから、もう少しマイルドに現れてくれ」