「そ…そぉ…ん~残念だったね~」


「残念で済ます割には今朝の態度は、何なんだ?」


「いや、別にどうってことは、あ!あたし用事が有ったんだ、それじゃ、ばいび~」


あたしは脱兎のごとく弟の前を離れて自分の部屋に逃げ込むと、ばたんとドアを閉めてがちゃがちゃとドアの鍵をかけた。


「よ…よし、ここまでは追ってこないだろ、ぜぇぜぇぜぇ…」


あたしはあたりの様子をきょろきょろと伺いながら。身の安全を確かめた。


それにしても困った事に成った。


あの薬が効かない事が有ると言う事がこれで確実に成った訳だ。