あたしは、その実績作っちゃったという言葉に、ぐさりと突き刺された。


一度目は偶然かも知れないが、二度目も成功したら必然に成ってしまう。


あたしは、その時点で、御先祖様と同じ道を歩くハメに成るのだろうか…そうだ、御先祖様だ、あの爺を呼び出して手伝わせよう。


そうだ、そうすれば上手く行く確率が高いじゃ無いか!


「分かったわよ。兎に角何とかして見るから。でも、もし失敗したら、あんたから誤ってね。責任は取ってよ」


あたしの押しを則子は再びひょいと押し返す。


「ちょっと、あんたが作った物の成功・失敗を、何で私が謝らなきゃならないのよ」


「話の出元は則子でしょ?その位の責任は取ってね」


あたしは、則子に向って、思いっきりぶんむくれて見せた。