少女人形(短編集)

無くなってしまえばいいのは私。

ここから飛び降りれば全てが終わるってことを当の昔に知っていた。

今までそれを躊躇っていたのは、きっとまだ心のどこかで「希望」にしがみついていたから。

けれど、もうどうだって良い。

私を庇ってくれていた彼は交通事故で呆気なく死んだ。

私の唯一の「希望」だった。