電話を切った後、孝子は悩んでいた。
もう自分もいい歳だ。彼に「好き」って言ってしまえば、彼女になれるかもしれない。
忙しい時間をさいて電話をくれて、一生懸命私の話を聞いてくれる。きっと、脈ありだよね。……でも、もしふられたら??今までと同じように電話もできない。もう若くない自分にとって、今さら失恋で傷つきたくなかった。年齢と共に、勇気が無くなった…。