あのあと、二人きりの帰り道は、お互い少し緊張気味で。



あたしとタクミの間にはぎこちない距離と空気。



だけどそんな空気も中盤まで。



途中であたしが腹痛を起こして、タクミにおんぶして帰ったから。



いや、そんなほほえましいもんじゃなくてね。



タクミの背中で、あたしはあまりの痛さに「おぉおぉぉ…っ」とか奇声をあげ続け…



そんなあたしに「うるせえ!!」とかイライラと暴言をはき続けるタクミ。



そんなやり取りが家にたどり着くまで続いた。









腹痛の原因が、朝のあの賞味期限切れの牛乳だったことは、言うまでもない。