「未来、今日からここが私たちの家よ。」 白に限りなく近いグレーの一軒家の前で母があたしの目も見ずに言った。 母を横目でチラリと見ると、無表情でその家をジッと見つめていた。 だからあたしもすぐにその家に目線を戻し、上下左右まんべんなく目に焼き付けた。 あたしとママの二人のお家かあ。 前はアパートだったから嬉しいな。 なんて心のなかで呟いてみたけど、この胸の奥に潜む不安が収まることはなかった。