in 教室 Time 朝

「おはよ、由紀。」真理奈が声をかけてくる。

「あ、おはよ。」アタシはすぐに真理奈の席の近くの席を借りて座る。

「どう?答えだした??」

「うん。」真理奈には朝、圭のことをメールで話したから事情は知っていた。

「そう、がんばりなね??」

「うん。」






今日、岡崎と圭に告白します―・・・

in 教室 Time お昼

キーンコーンカーンコーン・・・

静かだった廊下も中庭もにぎやかな笑い声が聞こえる。

ガタッ

アタシは席をいったん外れて、真理奈に「言ってくる。」と一言残すと、真理奈は口パクで「が・ん・ば・れ。」と言ってくれた。

うん、アタシ、がんばるよ。

すぐに岡崎の席に行く。と言ってもアタシの隣なんだけど。

「お、岡崎ッ!」岡崎は男子と話してたんだけど、声をかけると話をやめた。

「何?」

「あの、公園の・・・。」アタシはギクシャクしながらゆっくり話す。

「あー、わかった。ちょい席外すわ。」そう言うとアタシと一緒に教室をでた。

in 屋上 Time 昼

重たい頑丈なドアを開く。
そこから冷たい風がさーッと入る。

「うわッ、髪の毛が乱れるーッ!!」アタシは頭を抑えながら岡崎の後に続く。

「あのさあ・・・、お前他の男がいるんだからちよっとは考えて声かけろよなあ。」

「何それッ!勇気だして言ったのにッ!」アタシは頬を膨らます。

「はいはい、わかったから怒るなって。」岡崎はアタシの頭をくしゃくしゃなでる。

あ、わかる。岡崎身長伸びたんだ。
ちょっと話さなかっただけで岡崎の成長に実感がわく。

「あ、そう、答え・・・だよね??」

「おう・・・。」岡崎はこうゆう時は真剣なまなざしで見つめる。

「家に帰った後に、圭が、アタシの部屋に来たの。んで、告白された。」

「・・・・。」