Side 圭

「俺は、ずっと前から・・・。」そういいかけたとき、

「牧山ッ!」タイミングよく現れたのは、由紀のことを好きだとかほざく、見るからにもぱっぱらぱーの男。

岡崎 宗佑!!

サッカー部の副キャプテンにしては見るからにお調子者って感じの奴、
小学生の俺からみたらガキみたいな先輩だ。
コイツが、今度入る中学の先輩になるなんて・・・!!

俺は、そんなことを言いたいんじゃなくて、こんな男に由紀を渡したくないってゆーか!

俺は、いつからかわからないが、由紀のことが好きだ。

鈍感なとことか、笑った顔なんてまだ幼げで・・・。
俺が、守ってやりたくなるんだよッ!

姉ちゃんぶってるけど、俺のことたよってくるし。
知らないうちに好きになったんだよ。

その、岡崎って奴より前からッ!

なのに・・・
「告白されたの。」って、そんなこと俺に相談するなッ!

由紀は・・・岡崎って奴と付き合う気なのか・・・??


Side 宗佑

サッカーの練習が早めに終わり、たまたま牧山と牧山の幼なじみというやつが一緒に帰っているのを見かけた。

俺は、気になって後をついていった。

ついて行ったのはいいのだが・・・、見失った。
角を曲がった瞬間に居なくなるって・・・。
俺のことがばれたのか・・・??

と思いつつ、ふと公園を見ると、牧山たち発見。

牧山は何か話している。
「・・・・2週間前に・・・・・告白されたのっ。」ってかすかに聞こえた。
それって・・・俺のことじゃんッ!

何的に相談してんだよ?!
あいつのことはライバルって言ったじゃねえか!!

まあ、牧山のことだし、重要なことしか覚えてないな。

まあ、そーいう牧山が好きなんだけど。

すると、牧山の幼なじみが牧山に抱きついていた。

はあ?!

牧山は俺のときとは違って突き飛ばしもしないでじっとしている。

「俺は・・・・ずっと前から・・・。」

「牧山ッ!」とっさに叫んでしまった。