スリーズ・キーノート



「僕、思うんです。」
「はい?」
「母親が死んでも人生が変わるわけでもない。明日からまた、普通の日々が始まる。結局、母親は僕等にとって、何の意味も、思いもない存在だった……と。」
「……。」
「僕等にとって母親は、遠い存在だったんですよ。知り合いや他人より遠い。」


「……でも、あなた。」
「……。」
「……泣いているじゃないですか……そんなにも……。」
「……悲しいわけじゃ、ないんですけどね……。」



(だから、さよならを、する。15歳までの日々に。)