スリーズ・キーノート

「……。」
「悲しいもんか。」
「……。」
「悲しいなんて。」
「私……、もう、帰ろうかと思います。」
「いいんじゃないですか。」
「母には、よろしく、と。」
「……何を。何をよろしくなんですか。」
「……さあ。」


(僕達はきっと、考えれば、もっとまともな関係になれただろう。だが母という存在がいる限り、それは無理なんだ。僕達はありがとうと、母に言わない。ああ、明日になれば、日常に戻らされる。早く戻りたい。明日は、うんざりするぐらいの晴れがいい。そうでもなければ、気が滅入って死んでしまいそうだよ……母さん。)