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「……あれ、いないなあ。ちょっと探してきます。」
「あ、いいですよ。そのうち会えると思いますし。」
「そう……ですね。じゃあ、お茶でも飲んで待ってましょうか。」
「陸さん。」
「はい?」
「……母さんとは?」
「小さい頃別れたきりです。」
「……すいません。」
「何で謝るんですか。別にね、寂しい思いしたとかはないんですよ。本当。私も、空も淡々としていて……。」
「母が死んで、悲しんでいる人間って、いるんでしょうか。」
「………まあ、いるんじゃないですかね。」
「……僕達はきっと、これきりでしょうね。」
「……たぶん。」
「もう、会う事はない。」
「ええ。」
「僕達にはそれぞれ親がいて。幸せがあって。義務があって。僕達がいる輪の中に、母はいない。」
「……あれ、いないなあ。ちょっと探してきます。」
「あ、いいですよ。そのうち会えると思いますし。」
「そう……ですね。じゃあ、お茶でも飲んで待ってましょうか。」
「陸さん。」
「はい?」
「……母さんとは?」
「小さい頃別れたきりです。」
「……すいません。」
「何で謝るんですか。別にね、寂しい思いしたとかはないんですよ。本当。私も、空も淡々としていて……。」
「母が死んで、悲しんでいる人間って、いるんでしょうか。」
「………まあ、いるんじゃないですかね。」
「……僕達はきっと、これきりでしょうね。」
「……たぶん。」
「もう、会う事はない。」
「ええ。」
「僕達にはそれぞれ親がいて。幸せがあって。義務があって。僕達がいる輪の中に、母はいない。」


