スリーズ・キーノート

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気まずい空気のまま、俺とキキは帰路に着いていた。ああ、夜空が綺麗だ。


俺とキキは、言葉も発せ無いまま、キキの部屋と向かっていた。どっちも行こうなんて言い出してない。ただ、そんな空気だった。
キキに余計な事を思わせたくなくて、腕の痛みは忘れる事にする。

精神が撹乱していたよきじさん。俺を"イチ"という人間に重ね、殺そうとした。殺意はあったか解らないけどね。
よきじさんは、きっとそのイチとかいう人に、恋路を邪魔されたのかも。何たらかんたら言ってたし。
あそこまで駆り立てるのも、恋愛の感情ぐらいだろう。復讐とかで頭が一杯になると、ああなってしまうのだろうか?