スリーズ・キーノート

不意に顔へ飛んできた何かに驚いて、肘を目のあたりまで上げてガードする。びしゃりという音と、酒の匂いがした。ビール。
冷てえ……。
何かしらやられるかもとは思ってたけど、真っ先にビール缶投げられるとは。
「俺……。」


「近寄るな!!俺をまた責める気か、"イチ"!!」


イチ?イチって誰だよ。
何を言ってるんだ?

「畜生、お前は、お前はそんなにシノリと俺が一緒になるのが気に入らなかったのか!?くそっ!」
「おっ、落ち着いて下さい!」
「畜生!!」
立ち上がった、興奮気味のよきじさんの手にビール瓶が握られているのに気付く。
ちょっと待ってくれ。俺は話し合いに来たんだ。
何で殺されそうになってる?イチって誰だよ。

「イチぃいいいい!!」
「うわあああああああああっ!??!?」