レイとイチさんが何でそうなったかなんて、知りたくもない。 だがイチさんがレイに安寧を求めた、というなら話は違ってくるだろう。 あの姉妹は似ているのだから。顔以外、全てが。 イチさんが自ら泥沼の深部に行こうとしているのが解る。 「イチさんがいいなら、いいんじゃないですか。」 「そう言うと思った。」 「……俺なんかに、話さなければよかったのに。」 あんたを、軽蔑せずにすんだ。 「今度、飯奢るぜ。」 「焼き肉がいいっすね。」 お前は誰が好きだったのかと聞かれたら。 勿論自分だと答える。