「そこから、話出来るかな?」 ……か細い声だった。 「少しだけ。」 「はい。」 男に強姦されたんだ、彼女の精神もギリギリだろう。そこまでして……。 ドア越しに、俺と彼女は口を開く。 「イチの事、知ってるよね。」 「はい。」 「私はイチと友達なんだ。」 「それも聞いてます。」 「私の噂は?」 「悪い事は沢山聞いてますけど。」 「そうだろうね。」 シノリは、淡々として、感情が無いように思えた。話をするなんて嫌だ、と感じる間もなく、彼女は続ける。